歴史と娯楽と日常の狭間で

自分がこれまでに蓄えた歴史の知識、楽しかった娯楽、日常の気づき等を淡々と綴るブログです♪

『装甲騎兵ボトムズ』 キリコ自分探しの旅 Part 1

社会不適合者……ニート、フリーター、不登校児等、うまく社会に溶け込めず、弾き出されてしまった人たちの総称として、今やすっかり世の中に定着しつつある言葉だ…。

 

かく言う僕も、現在派遣社員として働く社会不適合者の一人だ。そういう境遇にいるので、世間からのパッシングも日常茶飯事である。

 

しかし、それでも何とか人生に絶望せずに生きていられるのは、二つの心の支えを持っているからだ。

 

ひとつは、「母親からの言葉」。(詳細は↓の記事で…)

 

 

www.chijoji.com

 

そして、いま一つは、「装甲騎兵ボトムズ」の主人公・キリコ・キュービィーである!

 

病んだ魂が生み出す、歪な行動……

まずキリコとは、このような↓外見の男だ。

 

 

 キリコはとある戦争に参加していた、元・兵士。その性格は他人との信頼関係を築くことを忘れてしまった、無口で一匹狼的なキャラクターだ。

 

……と、こう書くと「ああ、所謂クールガイってやつね」とお思いの方もいるだろう。だが、「ボトムズ」を見たことのある方ならお分かりだと思うが、彼の場合、「クール」というよりも、「暗い」という表現の方がしっくりくる。

 

他人に話しかけられてもほとんど無視、仲間たちが談笑していても輪に入らず一人黙々とAT(作品内のロボットの総称)を整備する、夜眠るときも「お袋の胸に抱かれたような気持ちになるから」とATのコックピット内で眠る……。

 

これらの行動一つとって見てもキリコからは「生きる喜び」、もっと言えば「人間らしい感情」というものがいっさい感じられない、徹底した根の「暗さ」が漂っている……。

 

アストラギウス銀河という「社会」が生み出した、「社会不適合者・キリコ」

なぜ彼は感情を捨ててしまったのか?

その原因は、彼が育ったアストラギウス銀河という銀河系にて、ギルガメスとバララントという二大国家の間で起こった百年に渡る戦争、通称「百年戦争」である。

 

生まれた時から戦火のなかにあり、兵士として死線を越えていく日々は、彼に人間的な感情を教えてはくれなかった。そんな日々を過ごしてきた男だから、もちろん対人スキルなどといったものはまったく知らないし、そのような人間臭い要素を恐れさえし、上記のような歪な人間になってしまったのだ……。

 

これは正に、多様な価値観を認めず、所謂「世間一般的な価値観」のみを押し付け、それに順応出来ない者を弾き出す現代社会によって人間的な感情を奪われ、歪な人間に変質させられてしまった、現在の「社会不適合者」の有り様にピッタリと符号する。

 

社会不適合者である僕にとって、キリコの有り様はまったくもって他人事ではない…。

ある種のシンパシーすら感じられる、とても身近な存在として、そこにある……。

 

病んだ魂の行き着く先は……

ボトムズファンの中にはキリコのことを「かっこいい」と評する人がいるが、僕はそのような評価に対しては、甚だ懐疑的だ。

 

彼の魅力は、颯爽とした「かっこよさ」ではなく、アストラギウス銀河という「社会」にあって、不適合者なりに己の生き方を見つけようともがき苦しむ「泥臭さ」にこそあると思うからだ。

 

次回は、そんなキリコの「泥臭い」生き様をトレスする!

 

 

それでは今回は失礼します。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。