気ままに生きる男の気ままな日常

非正規雇用で気ままに生きている男が気ままに綴っています。

パチンコ台の製造……或いは解放されたエゴ……

f:id:chijoji:20181123234042j:plain

 

2011年4月、パチンコ台の製造業務に就いていたが、所属部署の劣悪な雰囲気に耐えられず、異動することとなる……。(詳細は以下の記事で…)

 

 

 

www.chijoji.com

 

異動先の部署は、新台の試作品に使う部品の検査をする部署であった。

ところがその部署というのが、またひどい状況だった。

まず、責任者が僕と同じ派遣社員で、しかも一般の派遣社員と同じ時給であるという。

さらに迷惑なことに、責任者は僕を補佐役に指名してきたのだ(当然これまでと同じ時給だ)。

 

この時点で、僕はこの部署へ来たことを後悔した。

これまでと同じ給料で、管理職紛いの仕事など冗談じゃないと思った。

だが、僕は思い直す…。

 

「確かに難しい仕事だが、これまでの様なルーティンワークとは違い、自分にとっては実力をつけるチャンスだ。責任者も人が好さそうで、しかも僕に期待してくれているようだ。僕はこの仕事で給料以上のものが得られるはずだ!」

 

……当時26歳、純粋なものである……。

 

仕事は予想通り、無理難題な激務であった。一件につき多いときで2~3万個の部品を3~4日程で検査しなければならない(どんなに早く検査できる人でも、1日1000個程度が限度である)。しかも定時間内にだ。部署のメンバーは4人。無理に決まっている。

 

よって仕事量の多いときは補充の人員が呼ばれる。その人員は別の仕事量の少ない部署から呼ばれることが多いのだが、その人員というのがまたひどいものであった。

ただでさえ本来の自分の業務とは違う仕事をさせられているという不満を抱えている上に、責任者が自分たちと同じ派遣社員なので、全く言う事を聞かない。

当然仕事の手は遅い。そればかりか仕事のやり方で責任者と揉める、他人の悪口をいう等、それはひどい有様であった……。

 

ならばレギュラーメンバー4人は一枚岩かというと、そうではない。

一人は仕事の手が遅い上によく居眠りをするという、全くやる気のない男……。

一人は補佐役である僕を妬んで、よく責任者に僕の悪口や仕事上のちょっとしたミスを告げ口するような男……。

責任者はというと、僕が上記二人に対する不満を述べ立てると、「あいつは厳しくすると潰れるからやさしくしてあげなくてはダメだ」「あの人は君のためを思って私に忠告するんだ。悪く受け取るな」……と、けんもほろろである。それどころか「君はそうやってすぐ怒るからいけない」等、僕に対し逆に説教をしてくるのだ……。

 

見栄、憎悪、怠惰、嫉妬、依怙贔屓……それはまるで人間のあらゆるエゴが解放されているかのようであった……。

 

後年僕はよく人間観察をするようになり、そのことからよく哲学的な悩みを持つようになるが、それは26歳という労働者として最も多感な時期に、このような職場を経験したことが大きい。今にして思えば、現在に至る僕の原点なのかもしれない……。